CSR(企業の社会的責任)への
取組み

新潟ろうきんは、福祉金融機関としての役割を果たし、
会員・お客様・地域社会などから、信頼される金融機関としてあり続けるため、
「CSR基本方針」に基づき、働く人たちの生活向上に向けた生活応援運動の展開や、
NPO団体等への支援、地域社会への貢献活動のほか、
環境への負荷軽減や持続可能な地域社会づくりに役立つ活動などに
積極的に取り組んでいます。
このページでは〈新潟ろうきん〉と〈新潟ろうきん福祉財団〉が
取組む活動についてご紹介します。

〈新潟ろうきん福祉財団〉とは?

1983年に、当時の高度経済成長に伴う勤労者ニーズの多様化や、労働金庫事業の範囲を超えたサービスへの期待の高まりを受け、〈新潟ろうきん〉が創立30周年記念事業として設立した団体です。
〈新潟ろうきん福祉財団〉は、〈新潟ろうきん〉からの寄付金をもとに、広く県民の暮らしの向上と福祉の増進に役立つことを目的にさまざまな事業を展開しています。
2021年4月、これまで以上に公益的な活動に注力し、県民や勤労者の福祉向上をはかるため、一般財団法人から公益財団法人へ移行しました。

〈新潟ろうきん福祉財団〉の取組みはろうきん財団のアイコンで紹介します。

〈CSR基本方針〉

  • 協同組織の福祉金融機関として誠実かつ公正な事業活動を行うとともに、会員、お客様、地域社会など、当金庫のステークホルダーとのコミュニケーションを重視し、相互理解のために積極的な情報開示を行います。

  • 「相互扶助」の精神のもと、働く人たちの生活を守り、豊かにするため、時代の変化やニーズの多様化に対応した金融サービスを提供します。

  • 働く人たちの暮らしや福祉の向上をめざし、関連団体と連携しながら、地域社会への貢献活動やNPO団体等への支援など、幅広い活動を展開します。

  • 働く人たちが安心して生活できる社会を実現するため、環境への負荷軽減と、持続可能な地域社会づくりに寄与する活動を、継続的に取り組みます。

21世紀金融行動原則への署名

当金庫は、「持続可能な社会の形成に向けた金融行動原則(21世紀金融行動原則)」に署名しております。
環境省が中心となり策定した「21世紀金融行動原則」に掲げる7つの原則に基づき、協同組織の福祉金融機関である当金庫の責任と役割を果たすための取組みを実践していきます。

行動原則

【原則1】基本姿勢
持続可能な社会の形成のために、私たち金融機関自らが果たす責任と役割を認識の上、環境・社会・経済へのポジティブインパクトの創出や、ネガティブインパクトの緩和を目指し、それぞれの事業を通じて最善の取組みを率先して実践する。
【原則2】持続可能なグローバル社会への貢献
社会の着実で公正なトランジションに向けて、イノベーションを通じた産業や事業の創出・発展に資する金融商品やサービスを開発・提供し、持続可能なグローバル社会の形成をリードする。
【原則3】持続可能な地域社会形成への貢献
地域特性を踏まえた環境・社会・経済における課題解決をサポートし、地域の包摂性とレジリエンスの向上を通じて、持続可能な地域社会への形成をリードする。
【原則4】人材育成
金融機関における人的資本の重要性を認識し、環境や社会の問題に対して自ら考え、行動を起こすことのできる人材の育成を行う。
【原則5】多様なステークホルダーとの連携
持続可能な社会の形成には、私たち金融機関をはじめ、多様なステークホルダーが連携することが重要と認識し、かかる取組みに参画することだけでなく主体的な役割を担う。
【原則6】持続可能なサプライチェーン構築
気候変動・生物多様性等の環境問題や人権をはじめとする社会課題に積極的に取り組むとともに、投融資先を含む取引先等との建設的なエンゲージメントを通じて、持続可能なサプライチェーンの構築を図る。
【原則7】情報開示
社会の持続可能性を高める活動が経営的な課題であると認識し、国内外の動向と開示フレームワークを踏まえ、取組みを広くステークホルダーに情報開示するとともに不断の改善を行う。

子どもたちの未来のために

「いじめ見逃しゼロ県民運動」への協力

「深めよう 絆 にいがた県民会議」が実施する「いじめ見逃しゼロ県民運動」は、学校・家庭・地域社会が連携し、児童生徒の社会性を育てると同時に、「いじめ見逃しゼロ」の意識を共有し、それぞれの立場で児童生徒に関わることを目的としています。〈ろうきん〉は、「県民サポーター募集」活動をはじめ、全営業店にポスター等を掲示し、お客様へ「県民サポーター」登録の呼び掛けをするなど各種取組みに協力しています。

公益財団法人新潟県交通遺児基金への寄付

2006年1月から、マイカーローンご利用1件につき100円を、公益財団法人新潟県交通遺児基金等に寄付する取組みを行っています。また、マイカーローンご利用の皆様にも50円または100円のワンコイン募金をよびかけています。
その結果、2022年度は、112万789円の寄付を行うことができました。また、この取組開始からの寄付総額は、1,219万1,601円となりました。

青少年スポーツ事業への支援

スポーツを通じた青少年の健全育成の一翼を担い、地域社会に貢献するため、「ろうきんカップミニサッカー フェスタU-10」を開催しました。

高校生への奨学金の給付ろうきん財団

経済的な事情によりお子様の高等学校等への就学が困難な家庭を支援することで、お子様の就学と健全な育成をはかることを目的に、2013年度から、返還義務のない給付型の奨学金の給付を行い、これまでに延べ300名の高校生を支援してきました。
また、2023年度募集からは、年間の募集枠を従来の30名から上限100名に拡大し、より多くの高校生を支援しています。

各種寄付活動

社会福祉法人「新潟いのちの電話」への寄付

新潟いのちの電話は、1984年に始められたボランティアによる電話相談活動で、行政や民間の諸機関と連携して自殺予防に関する相談活動や啓発活動を実施しています。
〈ろうきん〉は、同団体に対して毎年寄付を行っています。

ろうきんえくぼの会

ろうきんえくぼの会は、〈ろうきん〉役職員が、地域福祉施設等への寄付・支援等を行うことを目的として2003年に設立した団体です。これまでに、あしなが育英会や公益財団法人新潟県交通遺児基金、災害地等への寄付を行ってきました。これまでの寄付総額は、1,559万5,555円となりました。

地域社会がつながる寄付活動

2022年度は、〈ろうきん〉本・支店が、地域で活動する各団体との関係を深めて、地域社会が抱えるさまざまな課題の解決に向けて、子ども食堂や青少年の教育・福祉を担う団体など、合計83団体に対して総額472万円分の寄付・寄贈を行いました。

地域への貢献活動

地域イベントなどへの協賛

アルビレックス新潟や地域のイベントなどに協賛しているほか、各種行事などにも参加し、地域の皆様との親密な関係づくりにつとめています。

「愛のかけ橋バザー&フェスタ」への協力

愛のかけ橋バザー&フェスタは、新潟国際ボランティアセンターが実施する新潟発の国際協力活動です。〈ろうきん〉では、同イベントに対し、役職員から日用品の寄付を募り、バザー商品の提供を行っています。

セミナー等の開催

2022年度も、働く人たちとその家族、そして地域の皆様の暮らしに役立つ各種情報をお届けしました。

●取組み状況の詳細は、各支店の取組みレポートをご確認ください。

2022にいがたワーク&ライフフォーラムin柏崎ろうきん財団

2022年10月、第9回目となるフォーラムを柏崎市で開催しました。
医師・作家の鎌田實氏による記念講演「地域で命を支える~健康づくり・絆・助け合いを考える~」や、9団体による10のセッションを開催し、合計623名の参加がありました。

2022ワーク&ライフセミナーの開催ろうきん財団

これまでの「ワーク&ライフセミナー」および「ライフプランセミナー」を統合し、すべて「ワーク&ライフセミナー」の名称で、地域の生活等に関わる諸問題をテーマに、佐渡、上越、小千谷、糸魚川、長岡、新潟、県央の7地域で開催し、合計533名の参加がありました。

文化講演会の開催ろうきん財団

2022年9月、魚沼市において、青山学院大学の原晋監督によるチャリティ講演会「『箱根駅伝』から学ぶ成長するための秘訣~より良い組織づくりがより良い人材を育てる~」を開催し、581名の参加がありました。また、入場料を含むチャリティ金として、魚沼市社会福祉協議会および小千谷市社会福祉協議会に15万円ずつを寄贈しました。

にいがた福祉リーダー塾の開催ろうきん財団

これからの勤労者福祉運動の担い手育成を目的として、第9期にいがた福祉リーダー塾を2022年7月に新潟市で開催し、20名の参加がありました。

地域づくりコーディネーター養成講座の開催ろうきん財団

地域づくりを中心に、団体運営の基本やステークホルダーとの調整など、コーディネート技術向上をはかるため、「地域づくりコーディネーター養成講座」を開催しました。2022年度も「対面式講座」(燕三条地域で開催)と「オンライン講座」を組み合わせて開催し、合計23名の参加がありました。

地域づくりセミナーの開催ろうきん財団

地域づくりセミナーは、ろうきん財団の助成団体を主な参加対象とし、団体同士のネットワークの構築と育成支援をはかることを目的に、成果報告会を兼ねて開催しています。
2022年度は11月に新潟市にて、木村真樹氏(合同会社めぐる代表)を講師に開催し、44名の参加がありました。

にいがた旬塾の開催ろうきん財団

ろうきん財団の助成事業の説明・周知とあわせて、地域づくりや市民活動に役立つ知識の習得と参加者のネットワークづくりを目的に、毎年度開催している「にいがた旬塾」について、2023年2月に「学んでみよう!助成金のいろは」と題して、山田泰久氏((公財)日本非営利組織評価センター業務執行理事)を講師としてオンラインで開催し、113名(YouTube視聴含む)の参加がありました。

パートナー登録者によるオンラインセミナーろうきん財団

ろうきん財団による助成団体を専門的な立場から助言・支援するために、2022年に新たに「パートナー登録・紹介制度」を立ち上げ、15人からパートナー登録していただきました。
また、パートナーの多田朋孔氏(NPO法人地域おこし事務局長)によるオンラインセミナー「クラウドファンディングの特徴や活用方法を学ぶ」を2023年2月に開催し、34名(YouTube視聴含む)の参加がありました。

環境のために

ろうきん森の学校

「ろうきん森の学校」は労働金庫連合会が創立50周年記念社会貢献活動として、豊かな森の再生と環境問題に取り組む人材育成をめざし、「森を育む」「人を育む」「森で遊ぶ」を活動の柱として、2005年10月に富士山、福島、広島の3地区で開校しました。2015年からは新潟・岐阜を加えた全国5カ所に拡大して各地区のNPOの活動に参加し、地域と連携した活動を行っています。全国的なろうきん森の学校の活動は「国連生物多様性の10年日本委員会」の連携事業として認定されました。新潟地区は上越市「くわどり市民の森」を拠点として活動している「NPO法人かみえちご山里ファン俱楽部」と連携し、地域とのつながりを深め、自然環境保護の活動を支援しています。また、SDGsの取組みとして、環境やパートナーシップへの理解を深めるための職員研修を現地にて開催しています。

環境への負荷に配慮した取組み

当金庫は、2019年6月に制定した「新潟ろうきんSDGs達成に向けた行動ビジョン」に基づき、重要課題の一つである「環境に配慮した活動」 について、2030年の到達点を定める《目標設定型》と、毎年度の実績を積み上げる《実績積み上げ型》の二つのアプローチで推進しています。
なお、主な活動内容は以下のとおりです。

●冷暖房の適正温度設定や夏季軽装、エコドライブの実践【電力使用量(CO2排出量)削減】
●紙ベース資料の削減、業務の集中化【紙使用量の削減】
●備品の入替え時に可能なモノからプラスチック製品の使用を削減
難しい場合は代替品使用【廃棄物発生量の削減】
●グリーン商品の購入【グリーン購入(CSR調達)】
●「にいがた緑の百年物語」(緑の募金)への協賛

すべての人にやさしい店舗づくり

お身体の不自由な方やご高齢の方など、すべての人に安心してご来店・ご利用いただけるよう、
次のさまざまな取組みを実施しています。

  • 職員による代筆・代読など、各種手続きをお手伝いしています。
  • 視覚に障がいがある方が窓口での振込手続きを希望された場合は、ATM利用時と同額の振込手数料でお手続きいただけます。
  • ATMにはハンドセット(受話器)による音声案内機能を導入しています。
  • 点字ブロックを全営業店に敷設し、ご来店いただきやすい環境を整えています。
  • 点字による残高通知および預金取引明細を発行しています。
  • 車椅子を全営業店に配備しています。
  • 車椅子の方もご来店いただきやすいよう、スロープや手すりなどを設置しています。
  • 車椅子のままご記入いただける筆記台を設置しています。
  • 「耳マーク表示板」を全営業店に設置し、聴覚に障がいがある方から筆談等で用件を承ります。また、ご希望により、聴覚に障がいがある方の通帳に「耳マークシール」を貼付しています。
  • 聴覚に障がいがある方や、声を出しづらい方のための電子メモパッドを全営業店に配備しています。
  • 障がいがある方の対応について、職員研修を実施しています。

また、〈ろうきん〉では、福祉金融機関としての活動を充実させるため、職員に金融以外の専門知識の習得を促進しており、全営業店に「認知症サポーター養成講座」を受講した職員(認知症サポーター)を配置しています。

※認知症サポーターとは、認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の方やその家族に対して、できる範囲で手助けをする人のことであり、全国の自治体等が中心となって養成講座を実施しています。